小児がん

小さな命を救うために

乳幼児も含め15歳以下の子ども、思春期や若年成人がかかる小児がんには、多くの種類があります。なかには確立された治療法や有効な治療薬がない難治性の小児がんで苦しむ子どもたちも少なくありません。

子どもたちは、未来をつくる大切な存在です。
けれど患者数が少ないため、残念ながら治療薬の開発が遅れているのが現状です。

不安に押しつぶされそうな子どもたちが、希望をもって今後の人生を歩んでいけるように、大原薬品は小児がんを対象としたオーファンドラッグの開発に取り組んでいます。

小さな命を救うために

大人のがんとは異なる「小児がん」

大人のがんとは異なる「小児がん」

毎年2000~2500人が新たに小児がんを発症していますが、発症率は1万人に1人。2人に1人が発症すると推計される大人のがんとは、比較にならないほど患者数が少ないのが特徴です。

また、小児がんは大きく12種類に分類されます。
さらに細かく分類され、全部で47種類に分類(国際小児がん分類)されているほど多種多様あり、がんの種類や発生する部位によって治療法は異なります。

もっとも多いのは白血病で、全体の約4割を占めます。
次いで脳・脊髄腫瘍、5歳以下の子どもの発症率が高い神経芽腫、血液のがんといわれる悪性リンパ腫、内臓以外のやわらかい組織にできる軟部腫瘍と続きます。

小児がん治療薬の開発

小児がんは、手術や抗がん剤、放射線を組み合わせた集学的治療が行われます。
近年では、がん細胞の性質(染色体や遺伝子)が解明されたり、画像診断の進歩により進行度を正確に把握できるようになり、
個々の状態に応じて最適な治療法を選択できるようになってきました。
その結果、治癒率が向上し、かつては「不治の病気」と認識されていた小児がんは、
「十分に治る可能性のある病気」といわれるようになりましたが、それでも今なお15歳以下の死亡原因では上位を占めています。

とくに問題なのは、患者数が少ない小児がんの医薬品の研究・開発が遅れていることです。
薬がないために苦しんでいる子どもやご家族の願いに応えるため、薬によって助かる可能性が高い小児がんを対象に、
大原薬品は新薬の研究・開発に取り組んでいます。