製品Q&A
効能又は効果、効能又は効果に関連する注意
投与前にH3 K27M変異の確認は必要でしょうか。
本剤の適応症はびまん性正中膠腫(DMG)です。
DMGはWHO分類上H3 K27-alteredに分類され、H3 K27M変異以外のH3 K27異状例も含まれることから、本剤投与にあたりH3 K27M変異の確認は必須ではありません。
(引用:電子添文 4.効能又は効果)
放射線治療歴のない患者に対して本剤を投与することは可能でしょうか。
放射線治療歴のない患者における有効性及び安全性は確立していません。
投与の要否については、患者の状態を踏まえ、主治医にご判断いただくこととなります。
(引用:電子添文 5.効能又は効果に関連する注意)
用法及び用量、用法及び用量に関連する注意
他の抗悪性腫瘍剤との併用は可能でしょうか。
他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立していません。
併用の要否については、患者の状態を踏まえ、主治医にご判断いただくこととなります。
(引用:電子添文 7.用法及び用量に関連する注意)
体重10kg未満の小児患者への投与は可能でしょうか。
体重10kg未満の小児患者に対する本剤の推奨用量は確立されていません。
用量設定や減量の要否は、患者の状態を踏まえ、主治医にご判断いただくこととなります。
(引用:電子添文 6.用法及び用量)
米国添付文書では「食前1時間、食後3時間以上あけて服用」とされている一方、国内電子添文では「空腹時投与」とされているのはなぜでしょうか。
主な臨床試験(国内第Ⅰ/Ⅱ相試験、海外試験(ONC006試験、ONC013試験、ONC014試験、ONC016試験及びONC018試験))では、「食事の2時間前から食後2時間まで」は本剤を投与しないことと規定されていました。
また、国内電子添文の「用法及び用量に関連する注意」には、「食事の2時間前から食後2時間までの間は服用を避けること」と記載されています。
食事の影響を避けるという考え方は、米国添付文書と共通しています。
(引用:電子添文 7.用法及び用量に関連する注意、審査報告書)
「食事の2時間前から食後2時間までの間」を避ければ、服用時間は問わないのでしょうか。
主な臨床試験では、本剤の投与時刻は規定されていませんでした。
一方で、「食事の2時間前から食後2時間まで」は本剤を投与しないこととされていました。
なお、食事の2時間前から食後2時間までの間に本剤を投与した場合の有効性への影響は不明です。
(引用:審査報告書)
長期間投与を継続した症例はどのくらいあったのでしょうか。
国内第Ⅰ/Ⅱ相試験では、40例中1例が投与期間の上限である72コース(216週)まで投与を継続しました。
(引用:製品情報概要 臨床成績)
特定の背景を有する患者
腎機能障害を有する患者に投与する際の注意点はあるのでしょうか。
原則として、腎機能障害患者に対する用量調節は不要です。
ただし、重度の腎機能障害(eGFRが30mL/min未満)のある患者では、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意してください。
(引用:電子添文 7.用法及び用量に関連する注意、9.特定の背景を有する患者に関する注意)
肝機能障害を有する患者に投与する際の注意点はあるのでしょうか。
原則として、肝機能障害患者に対する用量調節は不要です。
ただし、中等度以上の肝機能障害(Child-Pugh分類B又はC)のある患者では、患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意してください。
(引用:電子添文 7.用法及び用量に関連する注意、9.特定の背景を有する患者に関する注意)
副作用
本剤によるQT間隔延長はどのような機序で発現すると考えられているのでしょうか。
現時点では明確になっていません。
一方で、本剤はミトコンドリア酵素であるClpPに作用することから、心臓の高い代謝需要及び正常なミトコンドリア機能への依存性を踏まえると、QT間隔延長等が生じる可能性が考えられています。
本剤投与中は定期的に心電図検査を実施するとともに、QT間隔延長を引き起こす可能性のある薬剤との併用は可能な限り避けてください。
また、QT間隔延長が認められた場合は、電子添文に示す休薬、減量及び中止基準に従って対応してください。
(引用:審査報告書、電子添文 8.重要な基本的注意、10.相互作用)
薬物動態
食事の影響はどの程度あるのでしょうか。
海外第Ⅰ相試験において、空腹時投与と比較して高脂肪食後投与では、本剤のCmaxが約39%低下しました。
空腹時投与に対する高脂肪食後投与におけるCmax及びAUC0-lastの幾何平均値比[90%信頼区間]は、それぞれ0.61[0.55, 0.67]及び1.00[0.95, 1.06]でした。
また、tmaxの中央値は、空腹時投与では0.75時間、高脂肪食後投与では2.25時間でした。
(引用:審査報告書)
臨床成績
臨床試験におけるH3 K27M変異陽性患者の割合はどのくらいでしょうか。
国内第Ⅰ/Ⅱ相試験では、40例中18例(45.0%)で生検が実施され、そのうち16例(88.9%)でH3 K27M変異が認められました。
海外試験の主たる有効性併合解析集団※はH3 K27M変異陽性患者で構成されており、50例全例がH3 K27M変異陽性でした。
※
海外で実施した5試験(ONC006、ONC013、ONC014、ONC016、ONC018)に組み入れられた被験者のうち、Chimerix社がFDAと協議し選択した設定基準に合致した「再発のH3 K27M変異を有するびまん性正中膠腫」の被験者50例
(引用:IF Ⅴ.治療に関する項目)
臨床試験にびまん性橋膠腫(DIPG)患者は含まれていたのでしょうか。
国内第Ⅱ相試験では、31例中4例(12.9%)の腫瘍部位が橋であり、19例(61.3%)の腫瘍部位が脳幹でした。
海外試験の主たる有効性併合解析集団※では、DIPG患者は除外されていました。
※
海外で実施した5試験(ONC006、ONC013、ONC014、ONC016、ONC018)に組み入れられた被験者のうち、Chimerix社がFDAと協議し選択した設定基準に合致した「再発のH3 K27M変異を有するびまん性正中膠腫」の被験者50例
(引用:IF Ⅴ.治療に関する項目)
本剤の有効性成績はどのようなものでしょうか。
海外試験の主たる有効性併合解析集団※における主要評価項目である奏効率(ORR、中央判定)は28.0%でした。
一方、国内第Ⅱ相試験(31例)では奏効例は認められず、奏効率は0%でしたが、1例(3.2%)でMinor Response(MR)が認められました。
※
海外で実施した5試験(ONC006、ONC013、ONC014、ONC016、ONC018)に組み入れられた被験者のうち、Chimerix社がFDAと協議し選択した設定基準に合致した「再発のH3 K27M変異を有するびまん性正中膠腫」の被験者50例
(引用:IF Ⅴ.治療に関する項目)
本剤の安全性評価の結果はどのようなものでしょうか。
海外試験の安全性解析集団※(推奨用量、376例)において、副作用は191例(50.8%)に認められ、Grade 3以上の副作用は38例(10.1%)でした。
主な副作用は疲労、悪心、嘔吐及びリンパ球数減少であり、副作用による死亡は認められませんでした。
国内第Ⅱ相試験(31例)において、副作用は10例(32.3%)に認められました。
主な副作用は悪心4例(12.9%)、嘔吐3例(9.7%)、頭痛、ざ瘡様皮膚炎及び倦怠感が各2例(6.5%)でした。
Grade 3の副作用は倦怠感1例(3.2%)であり、重篤な副作用、投与中止に至った副作用及び死亡に至った副作用は認められませんでした。
※
海外4試験(ONC006、ONC013、ONC014、ONC018)に組み入れられた神経膠腫患者422例のうち、推奨用量が投与された376例
(引用:IF Ⅴ.治療に関する項目)
その他
包装形態ごとに有効期間が異なる理由を教えてください。
1カプセル包装については、現在、長期保存試験を実施中です。
10カプセル包装と同様に36ヵ月までの試験を予定していますが、現時点では36ヵ月時点までの安定性データが得られていないため、ICH Q1Eに基づき有効期間は24ヵ月と設定されています。
(引用:IF Ⅳ.製剤に関する項目)
カプセルに印字されている識別コードの意味は何でしょうか。
カプセルのキャップに印字されている「CMRX」は、米国Chimerix社を示しています。
ボディに印字されている「DDP」は、本剤の一般名であるドルダビプロン(Dordaviprone)を示しています。
米国添付文書に記載されているカプセル内容物を液体に混合して投与する方法は、日本でも可能でしょうか。
脱カプセル投与における有効性及び安全性は確認されていません。
また、カプセル内容物には強い苦味があるため、服薬拒否やアドヒアランスの低下につながる可能性があります。
このことから、脱カプセル投与は推奨していません。
本剤の海外における承認状況を教えてください。
本剤は米国で承認されています。
2026年1月時点において、海外では米国のみで承認されており、米国以外の国又は地域では承認されていません。
(引用:IF Ⅻ.参考資料)
キーワードに一致するQ&Aは見つかりませんでした。
キーワードを変えて、もう一度お試しください。
お問い合わせ
お電話
お客様相談室
受付時間 9:00〜18:00(月〜金)
※祝祭日および当社休業日を除く
お問い合わせに関する留意事項
お問い合わせいただいた内容は、通話内容確認のため、
通話を録音させていただく場合がございます。
録音内容は厳重に管理を行い、内容確認以外の目的には使用致しません。