けんこう名探偵

第4回 体調不良のお悩みに。 体内時計を探る!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生

地球の自転周期が24時間なのに対して、体内時計は24時間より少し長いのね。
そのまま時計を調整しないと、どんどんズレて、うまく働かなくなってしまう。
だから、さまざまな症状が出るのね。
時計遺伝子がうまく働かないと、体内時計に影響し、体のリズムが乱れる。
時計遺伝子は、脳だけでなく、全身の約60兆個すべての細胞にもあるから、うまく働かないと時差ボケのような症状が続くよ。

体内時計の乱れがひき起こす症状や病気

体内時計は、血圧や血糖、ホルモン分泌、免疫力などを調整しているから、体内時計がうまく働かないままだと、さまざまな症状が出るだけでなく、生活習慣病になりやすくなる。

体内時計がうまく働かないと起こりやすい症状
不眠や疲労感、倦怠感、食欲低下、集中力の低下、肌荒れ、やる気が出ない など
体内時計がうまく働かないと発症しやすい病気
高血圧や糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、肥満症、がん、自律神経失調症、睡眠障害、うつ病 など
病気が起こりやすい時間
経験的に知られていたけれど、最近は時計遺伝子の影響だと考えられるようになった。
病気が起こりやすい時間