第4回 体調不良のお悩みに。 体内時計を探る!
監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生
朝から、なんだか体が重だるくて、集中力も続かない感じなの。
体調がスッキリしないのはどうしてなのかな?
体のさまざまな働きがスムーズに行われるのは、体内時計のおかげ。
もしかしたら、ミミちゃんの体内時計がうまく働いていないのかもしれない。
体内時計って、なぁに?
体内時計とは、生体リズムを調整しているメカニズムの1つ。
昆虫も植物も、人間を含む哺乳類も、地球に住むすべての生物に備わっている。
朝になると目が覚め、日中は活動し、夜になると眠くなる基本的パターンは、体内時計の働きによるもの。
ホルモンの分泌や自律神経の働きなど、全身の機能も調整している。
- 体内時計のある場所は…
- 左右の目の奥には、目と脳を結ぶ視神経がある。
左右の視神経が交差するあたりは〝視交叉上核(しこうさじょうかく)〟と呼ばれ、ここに体内時計の中枢基地がある。
人間の体内時計は、24時間より少し長めにセットされているので、地球の自転周期(24時間)とのズレを毎日リセットする必要がある。
このリセットがうまくできないと、体内時計がうまく働かなくなるんだ。