けんこう名探偵

第2回 シワやたるみのお悩みに。食べ方のコツで糖化を防ごう!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生

食事と食事の間は2~3時間あけて、おなかがすいてから食べるようにして、食べるときは、ゆっくりかんで食べるようにするといいのね!
そうそう、その調子!
それからAGEを多く含む食べものをなるべくさけるといいよ。さらに、食後に運動すると糖化防止に効果的だよ!

糖化を防ぐ食べ方 その4:AGEを多く含む食べものを避ける

食品に含まれる糖とタンパク質が加熱されて、褐色に色づくことをメイラード反応というんだ。 たとえば、プリンのカラメル、肉や魚の照り焼き、こんがり焼けたホットケーキなどは、メイラード反応によるもの。
メイラード反応によってできた食品は、AGEが多いということになる。
食品のメイラード反応による体への悪影響を調べたデータはないけれど、AGEが多い食品ばかり食べていると、体内にAGEが増える可能性が高いので注意しよう。

AGEが多い食品かどうかを判断するポイント
  1. 糖とタンパク質が一緒に加熱されたもの
  2. 見た目では焦げたもの
  3. キツネ色に焼かれたもの
  4. 香ばしいもの
ホットケーキ

メイラード反応とは関係なさそうに見えるスナック菓子でも、原材料を見ると、小麦粉と砂糖が入っている製品が多いよ。
小麦粉には、炭水化物(デンプン)が約70%、タンパク質が約10%、そのほか微量の脂質やビタミン、ミネラルが含まれている。
つまり、小麦粉のタンパク質と砂糖の糖分が加熱されて作られているんだ。さらに牛乳や卵を使用していれば、タンパク質の量が増えるので、糖化の危険が高まるというわけ。

また、AGEが多く含まれているわけではないけれど、注意したいのがジュース。
原材料に書かれている「果糖ブドウ糖液糖」は、フルクトース(果糖)が含まれている。
フルクトースは、炭水化物が分解されてできるブドウ糖よりも消化吸収が早いので、糖化の原因になりやすいよ。

★ミニ知識…糖化と酸化の関係
リンゴを切ったままにしておくと、茶色く変色するのは、リンゴが酸化したから。
これと同じように、肌や体内が酸化すると、さまざまな病気を引き起こしたり、老化を進ませたりする。
酸化させる犯人は、紫外線や激しい運動、偏食などで、体内に増えた活性酸素。酸化が進むと、糖化も進みやすく、また、酸化と糖化のダブル攻撃で老化がスピードアップするよ!