けんこう名探偵

第2回 シワやたるみのお悩みに。食べ方のコツで糖化を防ごう!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生

糖化が進んでAGEという悪玉物質が増えると、老け顔になるというわけね。
美肌づくりには、コラーゲンが大事って聞いたことがあるけれど、AGEが増えると、コラーゲンにどんな影響があるの?
タンパク質は、アミノ酸がつながった構造をしているんだよ。
AGEが増えると、コラーゲンが劣化して、コラーゲン繊維のつながりが破壊される!構造がゆがんで弾力性が失われて、老け顔になるんだ。

コラーゲンって、なぁに?

コラーゲンは、タンパク質の1種で、体内のタンパク質の約30%を占めているんだ。
AGEによってコラーゲンが変性・劣化すると、コラーゲン繊維のつながりがくずれる。
繊維のつながりを架橋というけれど、ここにAGEが付着して、AGE架橋ができると、コラーゲンとしての機能が、はたせなくなるんだよ。

肌のコラーゲンを直撃するAGE
美肌の決め手は、皮膚内部にある真皮層の約70%を占めるコラーゲン。
そのほかコラーゲン繊維をしっかり束ねて弾力性を保つエラスチン、保湿成分のヒアルロン酸もある。
赤ちゃんがぷっくりお肌なのは、美肌成分を生成する線維芽細胞が活発に働いていて、正常な架橋だから。
糖化によってAGE架橋ができると、皮膚はカチカチになってハリを失い、シワやたるみ、くすみの原因になる!
皮膚の新陳代謝も悪くなるから、シミもできやすくなる!
セロトニンとメラトニンの関係

糖化は、肌だけでなく、全身にダメージを与えるから、抜け毛も多くなるし、生活習慣病も引き起こすよ!