けんこう名探偵

第3回 腸のお悩みに。冬の便秘を防ごう!!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生


ふ~ん、悪玉菌は思ったより全身に悪影響をおよぼすのね。
悪玉菌だけを減らすことってできないの?

そうしたいところだけど、悪玉菌だけをとりのぞくなんてことはできない。
大事なことは善玉菌と悪玉菌のバランスをとることなんだ。

善玉菌の働き

悪玉菌と呼ばれるものでも、体に有益に働くものもある。
いちがいに悪玉菌を全滅させればいいというわけではない。
善玉菌を増やして、腸内環境のバランスを保つことが大事なんだ。
善玉菌が多く、悪玉菌が少ない「腸年齢」が若い人のほうが健康だといえる。
善玉菌の代表といえば、乳酸菌。乳酸菌には、ビフィズス菌、ラクトバチルス(乳酸桿菌)、ストレプトコッカス(レンサ球菌)の一部など、現在わかっているだけで350種類もあるといわれている。

善玉菌の働き
  • 悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境のバランスを整える
  • 体に有益な物質をつくり、代謝をよくする
  • 病原菌の活動を阻止して、感染症を防ぐ
  • 腸のぜん動運動を促進し、排便をスムーズにする
  • 免疫力をアップさせる
  • 発がん性物質を分解する
  • ホルモンの代謝にかかわる
  • エネルギーをつくりだす