けんこう名探偵

第3回 腸のお悩みに。冬の便秘を防ごう!!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生

冬でも、なるべく体を動かして、ストレスを発散して、食事をちゃんととって、水分不足にならないようにすればいいのね。
そうしたらオナラのにおいも変わるのかな?
便秘になったり、オナラがくさい人は腸内環境が悪化している可能性があるんだ。
早めに手をうつためには、オナラや便の状態をチェックするといいよ。

オナラと便の状態は、腸内環境のバロメーター

オナラと便は、腸内環境の状態を知らせてくれるバロメーターなんだ。
毎日、便の色や形、かたさ、におい、量をチェックしよう!

オナラの正体
オナラの正体は、飲み込んだ空気と、腸内細菌が消化物を分解するときに発生するガス。
腸内に善玉菌が多いと、においはあまりしない。
ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌が優勢になっていると、くさいオナラになる。
便のかたさ、色のチェック
バナナ状
バナナの形やヘビがとぐろを巻いているような便は、健康の証し。
半ねり状
半ねり状で、茶褐色または黄緑がかった茶色い便は、下痢のときにも出るが、比較的健康といえる。
カチカチ・コロコロ状
大腸で水分が吸収されすぎると、便がかたくなり、うさぎのフンのようにコロコロした便になる。神経質で便秘がちの人に多くみられる。
泥状
細くてドロッとした状態の便は、消化不良または水分のとりすぎ。ストレスによる神経性の下痢(過敏性腸症候群)の可能性もある。
水様状
水分が多く、形がない水様状の便は、腸の働きが悪く、消化不良や下痢が原因。回数が多いときは、腸の病気や食中毒の可能性がある。

肉類中心で脂肪の多い食事をしていると、黒や茶色の便になる。
真っ黒の便やコールタールのような便は、胃腸の病気の可能性があるので、お医者さんに相談しよう。