けんこう名探偵

第1回 疲れ、だるさのお悩みに。セロトニンのヒミツを探る!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生

パソコン作業で1日中、外にでなかったり、明け方までテレビを見ていたりすると、セロトニンやメラトニンが不足しているかもしれない…ということね。
ホルモンのバランスって大事なのね。
もう1つ、自律神経のバランスも大事だよ。ストレスがかかると、脳からの指令で防御反応が起きる。
内分泌(ホルモン)系と自律神経系の2つのルートを使って、心と体の働きのバランスをとっているんだ。

自律神経って、なぁに?

手や足は自分の思ったとおりに動かすことができるけれど、血液を循環させたり、体温を上げたりすることは、自分の意思ではほとんどできないよね。
そうした自分の意思ではできない体内の機能をコントロールしているのが自律神経で、正反対の働きをする2種類がある。

交感神経
体を活動状態にする。おもに日中の活動時に活発に働く。
副交感神経
体をリラックス状態にする。おもに夕方から明け方にかけて、休息時に活発に働く。

たとえば、大事な会議で話すとき、緊張して心臓がドキドキしたり、口の中がカラカラになったり、汗がでたりするのは、交感神経が活発に働いているから。
会議が終わるとホッとして心臓のドキドキがおさまったり、おなかがすいたりするのは、交感神経と切りかわって、副交感神経が活発に働いているから。
2つの自律神経のスイッチがうまく切りかわらないと、疲れやすい、体がだるい、めまいがする、目の疲れ、肩こり、腰痛、頭痛、微熱など、体のアチコチに不調がでてくる。

ストレスが多い人ほど、リラックスする時間をとるようにしよう!

自律神経の働き