けんこう名探偵

第2回 シワやたるみのお悩みに。食べ方のコツで糖化を防ごう!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生

ふ~ん、ちょっと注意するだけでも糖化を防ぐことにつながるのね。
もしかしたら、1日3回、規則正しく食べたほうが糖化防止になるとか?
残念! 1日3回、毎日同じ時間に食事をするのは健康的だけど、糖化の予防とは、さほど関係ないんだよ。
糖化を防ぐには、なによりも食後の血糖値を上げないようにすることが大事だよ!

糖化を防ぐ食べ方 その3:食後の血糖値を上げないコツ

誰でも、食後1時間ほど(人によっては45~90分)で血糖値はピークになる。
食後1時間の時間帯に甘いお菓子などを食べると、糖質が追加されて血糖値のピークが落ちず、高血糖状態が続くことになる。その結果、糖化しやすい状況をつくってしまうというわけ。
次の「血糖値を上げないコツ」を実践してみよう!

  1. 食間を2~3時間以上あける
    1. いつもより遅く起きて朝食をとった場合、お昼の時間になったからといって、無理に昼食をとる必要はナシ。食間は、少なくとも2~3時間はあける。
  2. 空腹になってから食べる
  3. ドカ食いはしない
    1. 食間をあけすぎると空腹感が続き、反動でドカ食いしがち。ドカ食いすると、血糖値が急上昇するので要注意。
  4. 早食いをしない
    1. 腸から吸収され、すい臓のβ(ベータ)細胞に達する糖の量にともなって、インスリンは分泌される。
      早食いをして腸内に一気に糖が運ばれると、短時間で血糖値が上昇してしまうので要注意。
      また、早食いをすると、脳が満腹感を感じる前に食べすぎてしまうので、ドカ食いになる危険が大。
      ゆっくりかんで食べると、血糖値の上がり方がゆるやかになり、ドカ食いを防ぐとともに、糖化を防ぐ。
  5. だらだら食いをしない
    1. バイキングなどで、長い時間だらだらと食べるのはNG。食事時間が長ければ、食事の総量が増えるだけ。血糖値が高い状態が続き、糖化の可能性が高まる。