けんこう名探偵

第2回 シワやたるみのお悩みに。食べ方のコツで糖化を防ごう!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生

なんだか、このごろ肌のシワが増えて、唇もカサカサだし、顔全体がくすんだ感じだし、顔のたるみも気になる…。
お手入れしているつもりなんだけど、なんで、そうなっちゃうのかな?
キレイな肌にダメージを与える要因は、いろいろあるけれど、肌の「糖化」も原因の1つだと、最近わかってきたんだ。
肌の健康を保つコラーゲンが糖化すると、若くても肌の老化が進みやすいから、糖化しないように注意が必要だよ。

糖化って、なぁに?

血液中の余分な糖と体内のタンパク質がくっつくと、AGE(Advanced Glycation End Products)という物質がつくられる。
これが糖化という現象で、糖化が進むということは、AGEが増えるということ。
このAGEこそが、シワやシミ、たるみなどの肌老化をスピードアップさせる悪玉物質なんだ。

体内のタンパク質とは…
皮膚をはじめ、脳、臓器、血管、骨、筋肉などを構成している成分。
糖質とは…
お菓子や果物などの甘い食べもの、白米や食パンなどの穀類、イモ類などに含まれているのが糖質。この糖質が小腸で分解されてできるブドウ糖は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンによって細胞内に取り込まれ、体を動かすエネルギー源として使われる。
余分な糖とは…
インスリンの分泌量が少なかったり、分泌されていても働きが悪かったり、インスリンの処理能力を超える大量の糖質食品を摂ったりすると、ブドウ糖が血液中にあふれ、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上がってしまう。
血糖値が高い状態が続くと、体内の糖化が進みやすくなり、AGEがたくさんできてしまうというわけ。
さらにAGEが含まれている食べものをたくさん摂ると、ますます糖化が進むので要注意!
糖化とは
もっと探る!AGEがコラーゲンの劣化をまねく!!