けんこう名探偵

第1回 疲れ、だるさのお悩みに。セロトニンのヒミツを探る!

監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生

え~っ、セロトニンを効率よくとりいれる特別な食べ方があるの?
特別なことではないけれど、食べるときにリズム運動をとりいれると効果的なんだ。
「よくかむ」という行為は、実はリズム運動の1つなんだよ。

ストレスを軽くする方法 その3:よくかんで食べる

食事をするとき、一定のリズムで、よくかんで食べると、セロトニン神経が活発になり、セロトニンが増えるとされている。ストレスホルモンも減るから、ストレスによるダメージが減る。
消化吸収もよくなるし、脳の満腹中枢が刺激されて満腹サインが早くでるから、ダイエットにもなる。
目標は、ひとくち30回。少しずつ回数を増やしていこう。

あと10回、かむ
飲み込もうと思ったら、あと10回かむようにする。
あと10秒、かむ
時計の秒針を見ながら、あと10秒かむようにする。
ひとくち食べたら、箸を置く
ひとくち食べたら、箸を置いて、ゆっくりかむ。

たとえば、好きな食べものを見たり、おいしそうなにおいをかぐと、食欲が増す。
これは、脳内に食べることを促進する物質が分泌されて、「もっと食べよ」という指令をだす摂食中枢を刺激するからなんだ。
この摂食中枢の活動をしずめ、「もう食べなくていいよ」という指令をだす満腹中枢を刺激するのがセロトニン。
過食を防ぎ、ストレスに負けない体をつくるためにも、よくかんで食べよう!

摂食中枢と満腹中枢