第5回 肥満のお悩みに。ダイエットを探る!
監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生
なるほど、やせればいいって
わけじゃないのね。
最近は、糖質を抜くダイエットが
流行しているみたいだけど…。
ごはんやパン、パスタなどの
炭水化物(糖質)を摂りすぎると
肥満になるからといって、
減らしすぎると血管が老化するよ!
炭水化物(糖質)のウソ・ホント
いまだに主食を抜けば、やせると思っている人がいるけれど、ごはんやパン、麺類などの 炭水化物(糖質)は、体のエネルギー源になる大事な栄養素。極端に減らすのはNG!
炭水化物を極端に減らすと…
- 脳が栄養不足になる
- 脳にとって唯一のエネルギー源は、糖質。 たとえば、糖質をまったく摂らないと、脳がエネルギー不足になり、集中力や思考が低下する。
- スタミナがなくなる
- エネルギーが供給されないので、体力が落ち、疲れやすくなる。
- 血管が老化する
- 血液をつくる骨髄の機能が低下するとともに、傷ついた血管を修復する物質が減るので、 血管が老化し、動脈硬化が進みやすくなる。
- 体液の変化を引き起こす
- 血液が酸性にかたむき、ケトアシドーシスという特に危険な体液の変化を引き起こす。

ごはんやパンを食べすぎないようにするには、野菜を中心に、おかずをちゃんと食べるといいよ!