第5回 肥満のお悩みに。ダイエットを探る!
監修
東海大学医学部 抗加齢ドック 教授
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 特任教授
久保 明 先生
以前は、ちょっと食事の量を
減らせばスッキリやせられたのに、
この頃はなんだか、やせないのよね。
もっと食べる量を減らせばいいのかな?
だめだよ!
極端に減食すると、
やせにくい体になってしまうし、
せっかくやせても元の体重以上に
太ってしまう可能性が大!
どうして太るの?
ふだん呼吸をしたり、血液を循環させたり、内臓を動かしたり、体温を一定に保ったり、生きていくために最低限必要なエネルギーを〝基礎代謝〟という。
この基礎代謝量が多い人は、エネルギーをどんどん使うので太りにくく、少ない人は、エネルギーを消費しにくいので太りやすい。
- 極端な減食をすると…
- 極端な減食をすると、筋肉量が減るとともに基礎代謝量が減るので、やせにくい体質をつくるだけでなく、リバウンドしやすいので前よりも太る危険性がある。
- 肥満かどうかを調べてみよう!
- 肥満かどうかは、厳密には、体脂肪や内臓脂肪の量を計測する必要があるけれど、カンタンに計算できるBMI(ボディ・マス・インデックス)が便利。
-
-
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
-
たとえば、身長が160cm、体重が70kgの人の場合
70÷1.6÷1.6
これを計算すると27.34375。BMIは27.3となる。
-
肥満度の判定基準(日本肥満学会)
- 18.5未満
- 低体重(やせ)
- 18.5以上25未満
- 普通体重
- 25以上30未満
- 肥満(1度)
- 30以上35未満
- 肥満(2度)
- 35以上40未満
- 肥満(3度)
- 40以上
- 肥満(4度)
BMI22前後の人が、もっとも生活習慣病にかかりにくいといわれているよ。