大原薬品工業株式会社


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大原薬品の取り組み

小児がんを対象としたオーファンドラッグで小さな生命を救いたい

小児がん治療薬の開発に向けて

小児がんは、乳幼児も含め15歳以下の子供に発症する悪性腫瘍の総称です。思春期や若年成人が発症することもありますが、毎年2,500人くらいの子供が新たに小児がんと診断され、15,000人以上の子供が、いまなおがんと闘っています。

多種多様ある小児がんのうち、最も多いのは「白血病」で、小児がん全体の約40%を占めています。白血病にもさまざまな種類があり、そのうちの約70%は急性リンパ性白血病、約25%は急性骨髄性白血病です。

そのほか、固形がんには、脳腫瘍、神経芽腫、ウイルムス腫瘍(腎芽腫)、網膜芽腫、骨軟部腫瘍などがあります。

小児がんは、大人のがんに比べると患者数が少ないため、製薬企業による治療薬の開発は残念ながら遅れているのが現状です。しかし、患者さんや医療機関の方々から必要とされる医薬品だからこそ、医療に対して貢献するとともに、社会的責任を果たすことになると判断し、開発に挑みました。

2008年から急性リンパ性白血病の治療薬ロイケリン散(一般名:メルカプトプリン水和物)や、慢性骨髄性白血病の治療薬マブリン散(一般名:ブスルファン)の製造販売を開始しています。

ドラッグ・ラグを解消した新たな治療薬

急性リンパ性白血病および悪性リンパ腫に対する治療薬として、一般に大腸菌由来L-アスパラギナーゼ製剤が使用されていますが、治療中に過敏症が発現し投与が継続できなくなる患者さんがいます。そこで代替薬として切望されていたのがJazz pharmaceuticalsの「アーウィナーゼ」。Erwinase®/ Erwinaze®として、すでに18ヵ国で承認されている薬です。

この薬は、日本小児がん学会ならびに日本小児血液学会(現 日本小児血液・がん学会)からの開発の要望が高かったため、でき得る限り早期に日本での承認を取得し、患者さんにお届けできるよう2010年より取り組んできました。その結果、臨床試験において本剤の有効性と安全性が確認され、2016年12月に製造・販売承認を取得し、新たな治療の選択肢として期待されています。